06年にカシオペアが休止になった後、野呂さんが自分の音楽のベースとして新しいユニットを立ち上げたいということでお声をかけていただいたのが、このISSEI NORO INSPIRITSで、野呂さんと僕以外はひと世代若いミュージシャンたちです。サウンド的には野呂さんの生み出すネオ・カシオペア的なサウンドを若者と一緒に作るというかんじで、特にこの1枚目は若手とおじさん達(笑)が探り合いながら緊張感ある音を紡ぎ出しています。
この2枚目は葉加瀬太郎さんのレーベル、ハッツ・アンリミテッドからリリースされました。曲は全曲、野呂さんのオリジナルで、譜面もビシッと書いてありますが、以前は5段だった譜面が2段になり、縛りもちょっと緩くなっています。より自由度がありますね。バンドのまとまりは前作よりずっとよくなっていますし、若手組の3人の実力も十分に発揮されているのではないでしょうか? ハードボイルド(?)なジャケットも新境地ですね。
2010年12月8日にリリース。内容は今年2月、渋谷Duoで行った「Live Act 2010 -Moment- Tour Final」を完全収録したライブ盤です。もともとは『源流Jazz』というCS放送の番組の放映用にそのライブをまるまる録っていた素材。その音源がCDのかたちで発売されることになりました。曲のラインナップは以前の2枚のアルバムからのベスト・セレクション的な色合いです。
ライブ活動を経て、バンドとしてのサウンドがしっかりと確立されました。野呂さんの曲も粒揃いで、カシオペア的でありながらカシオペアではない、新しい境地に達しています。
432ヘルツの古典チューニングでレコーディングされた意欲作です。リラックス効果やDNA修復効果があるとされています。初期カシオペアを彷彿とさせる野呂さんの楽曲群が素晴らしいです。高音質のBlu-spec CD仕様です。
INSPIRITS結成10周年記念の年に通算6枚目のアルバムが出ました。メンバー間の役割分担もすっかり板について、野呂さんの多彩な楽曲をカシオペアとは一味違った形で表現しています。バンドとしての成熟を感じさせる1枚です。